ら「で、そのあとは?」

藤「いや、話したらもっと好きになっちゃったんだよね。鈴鹿のこと。」

ら「お、呼び捨て?」

藤「うん、まあね。

でさ、新撰組なんだって言ったらそんなこと知ってるって。
話しかけられなくてごめんって謝られちゃってさ。ほら、噂を聞いて怖かったみたい。」

ら「じゃあ、順調なんだ。」

藤「どうだろう?ま、順調だって信じて頑張るしかないけどね!」

ら「だね!鈴鹿ちゃんっていくつになるの?」

藤「確か、16だっけなぁ。」

ら「平助くんと似合いじゃん!」

藤「へへへ、そう?」

ら「うん!」

藤「あっ!しまった!

こんなこと話すんじゃなくて、旅支度だったな。ごめん!」

ら「いえいえ。」

藤「らんちゃんは男ものでいくの?

それとも、女物?」

ら「どっちが楽?」

藤「そりゃあ、男ものだよ。」

ら「じゃあ、男もので!」

藤「だったら、これだよ。

はかまの下の方がきゅっ縮んでる。」

ら「へー、これか!」

藤「あとは、風呂敷に入れるものいれて背中にしょって前で固定。

それと、羽織ね。」

ら「結構かんたん!ありがと!」

藤「また、なんかあったらいえよ!」

ら「はーい!平助くんも頑張って!」