「おい、なにしてんだよ?」 地響きのような声が男達の動きを止める。 男達がなにか慌ててあたしから退くと 「なにしてんだって、聞いてンだよ!!!」 1人の男を蹴り飛ばした。 ぐぁっっと鈍い音の共に、花壇に背中をぶつける。 「おまえもだよ、デカブツ。消えろや」 男達の酔いも覚めたであろう出来事に 顔が真っ青だとわかる。 慌てて走り去っていったのを見てほっとしたのか、目の前が滲んできた。