小6の冬。
あの夏の出来事がずっともやもやしていて。
あの言葉に素直に返事ができなかったことに後悔して。
子供染みてる手紙を送った。
『 修くんへ
この中のどれかに丸をしてください。
すき ふつう きらい
詩より 』
返事をもらうのがすごくすごく怖かった。
今思えば子供だなってつくづく思う。
「これ、修くんが渡せって。」
「あ、ありがと。」
友達伝いでもらった返事には、
好きのところに丸がされていて。
大って文字が、修くんのきれいで丁寧な字で書き足されてた。
ドクン。
一瞬胸が高鳴った。
あの時は素直に嬉しかった。
あたしも大好きだよ。って心から思ってたよ。
