君を忘れようと思った日から、
だんだんと胸に引っかかっていた何かが取れていくような感覚がした。

これが楽なのかも。

恋なんかしない方がいいのかも。

これが私の答えかな。

「詩♩」

「なになに?」

「卒業文集の実行委員やってみない?」

「実行委員…?」

「そ!写真編集したり、表紙書いたりするの!」

「へぇ〜なんか面白そう!」

「良かったぁ〜。女子あたし一人しか希望者いなくてさぁ。助かった!」

「そっかそっか。
やらせていただきます♩」

「よろしく!」

なにか新しいことがしたくて、
小学校生活最後の思い出作りに卒業文集の実行委員をやることになった。

頑張らなくちゃ。

たくさんの意味を込めてそう思った。