〜修 side〜

あの、ニュースでも話題になった大雪の日。
それからなんとなく詩がそっけなくなった。



どうしてかとずっと考えていたけど、答えがでなくて。


話しかける勇気が少しずつ消えて行った。



俺の相談相手になってくれたのは真紀だった。前々から仲が良くて、男勝りな性格が気に入っていたんだ。




もしかしたらそれが原因で詩は…?
そう考えたことも多少あったけど、真紀がなにかをするやつじゃないって俺は信じた。



友達として。




「修〜!」

「あ、真紀。」

「なにぼーっとしてんの!ほら!次体育だから急いで!」

「あぁうん。……真紀っ」

「ん?」

「いつもありがとな。」

「え?うん///」




詩がなにを気にしていたのか。

なにを見ていたのか。

俺はぜんぜん気づけてなかった。



真紀がなにを考えていたのかも。

〜修 side〜 END