「ひどいのう、全部丸聞こえじゃ。」

「え、あなただれ??」

「わしか?…天使じゃ!」

「……………。」

「なんじゃその疑いの目は!わしは本当に天使じゃ!」

なんだこのおじいちゃん。

「おかーさーん!部屋に変な人がいるよー!!」

危害はなさそうだけど、とりあえずおか
ーさんに言っとこう。

「なによー、だれもいないじゃない。」

「え?ここにいるじゃん!」

わたしはおじいちゃんを指差した。

「もう!からかわないでちょうだい!忙
しいんだから。
酔って見間違えたんでしょ。」

あぁー!見間違いね!

………え?

おじいちゃんと目があう。

え?え?ここにいるじゃん!!

「おまえさん以外の人間には
見えないんじゃよ。」

へぇ〜〜

そーなんだ〜

って、えぇー!?

ほんとに天使なの!?!?