練習着を着たままの和泉くんがそこに立ってた。




「な、ど…どうしたの?」


「あー、えっと…」

どうしたんだろ?


「ちひろ!あたし先帰ってるね。和泉くん、おつかれ!」

え、ちょ…っ
「美羽?!まっ…」

走ってっちゃった。
ふたりっきりはなんかきまづいよ…


「えっと、和泉、くん?」

「あ、わり。あのさ今日試合見に来てたよね?」

「え、うん。」

なんで、わかったんだろう?


「あのさ










俺のこと応援してた…よね?」







え…







「勘違いだったらごめん。でも、和泉くんがんばれって高橋の声きこえて…。」






うそ、あんな小さい声だったのに気付いてくれたの…?