MOONLIGHT【番外編~ウエディング、新婚旅行!?編】




ピッタリと俺の胸にレイはほほをくっつけた。

それだけで、愛しい気持ちがわき上がる。


「はあ。やっぱり…。」



レイが一人言のように呟くと、俺の胸にほほを擦り付ける。



「レイ?」



不思議に思って、レイの髪を撫で、名前をよぶ。



「あ、ごめん、話だったよね?」

「うん、そうだけど、その前にやっぱりって何?」




そう聞くと、レイが無言になった。


普段、ものをはっきりと言うレイがこういう態度をとる時は、照れている時だ。

最近、パターンがわかるようになった。

で、レイが照れるって事は、俺にとってはいい事で。

ぜひ、これは聞くべきだと思う。



「ほら、聞かせて?レイの心を見せて?」



レイはこの言葉に弱いようで、ため息をつくと、しどろもどろ話し出した。



「し、将は…。横須賀で初めて私と会って…いつくらいから、その…私のこと、その…いい、って思った?」



突然の質問。

だけど、答えは簡単だ。



「レイに声をかける前、しばらく見とれてた。」

「えっ?喋ってもいないのに?」

「そうだよ。一目惚れだった。そんな事初めてだったけど、レイから目が離せなかった。」

「そっか…私は、将に病院で、聞きたい事があるって、腕を捕まれた時。」

「ええっ!?それって、初めてあった日だよね?俺に全然感心示してなかっただろ?」

「…そうだけど。腕をつかまれて、ドキドキした。」

「え?」



ちょっと意外な言葉だった。