「何?」
「あ、あのさ…もしもだよ?その…。」
「何?」
「………。」
俺の声が不機嫌だったのか、レイが黙り込んだ。
暫くたっても、何も答えない。
はあ。
もう。
俺は手をのばし、リモコンで明りをつけた。
「どうした?」
レイの頬を撫でながら聞く。
そうしながら、レイのパジャマのボタンをはずしにかかっているけど。
何も答えないレイの、あらわになった肌に唇を這わす。
レイの甘い声が漏れだした。
「…で、ききたいことは?」
レイの体をまざぐりながら再び問うと。
レイはもう、快楽に夢中になったようで。
「あ、後で…いい。その話は…。」
そう言って、俺の背中に手をまわした。
俺はそんなレイに口角が上がるのを感じながら、目的に向かって指を進めた。
だけど。
その時、きちんとレイの言葉を聞いておけばよかったと、後悔することになった。

