グラウンドの王子様

私みたいな根暗で可愛くもない女子が間に入れるはずもなく。
朝私の体調を気遣ってくれたなあと思いながら。
今日も教室の隅で眺めていた…はずだった。


「ごめん。俺、好きな人いるんだ。」


教室内が冷気に包まれたような気がした。