それから、優と優の家に帰った



楓は一回自分の家に帰るらしい


ガチャッ


「どうぞー。汚いけどまぁ、上がってな。」



「おじゃまします。」


そっと部屋に入ると黒と白で統一された。

スッキリした大人の男って感じの部屋だった



「まぁ、そこ座って、なんか飲む?
紅茶でいいか?」


そういい、キッチンに立つ優



「うん。ありがとう」


不思議と初対面な優の家は落ち着いた



「家に帰らんでええんか?」



心配したような顔をして私の横にあぐらをかいて座った。





「うん。家にいたって私の居場所なんかないし。」



また、俯くと。



「そーか。そーか。
なら、居たいだけいていいで。」



嫌な顔一つせず笑顔で言ってくれた。


「うん.....」



優の優しさに心が和らいだ。




それから、優といろんな話をした。


優の小さいころの写真と

中学とか高校のアルバムとか。


時間を忘れ気づけば12時を過ぎていた。



「あ、もうこんな時間.....」



立ち上がろうとした時



「今日はもう泊まっていきぃ?」



「いいの?」


「俺はええで。」



そう言うと優は笑顔を見せてくれた。