それでも君と恋がしたくて

「䙥ちゃんって言うの?」

「あ、はい。」


「大学生かなにか?」


「いや、高校生です...」


その言葉に驚いたのか


大きな目をさらに大きくして驚いたいる楓さん


「高校生に見えんな!大人っぽいわー!
俺の事は楓(カエデ)でいいよ!」



「よく言われます。高校生らしくないって」


私がそういうと



「なんで?大人っぽいだけで
䙥ちゃん可愛いよ!」



そんなこと初めて言われて少し照れ臭くなる



「初めて言われました。」



その時



「楓ー!指名入ったよー!」


向こうの方で声がして


急いで楓は立ち上がり


「それじゃ!行ってきます!」


あどけない子供のような笑顔で行った


「なんか、変わったホストクラブ...」



もっとホストクラブっていかがわしい

チャラチャラのナルシストだらけとおもってたけど



そーでもないかな。


みんな、いい人そーだし。





それから、その部屋ずっと音楽を聴いたり暇つぶしをしていると



「䙥、もう遅くなりよるし送ってくわ。」



「帰りたくない。」



そう答えると

「どないしたん?なんかあんのか?」


心配そうな顔をした優が私に近づいてきた



「家にいたくない。」


そう俯き答えると



「そかそか。んじゃー俺の家来るか?」


パッと顔を上げると


二カッと笑う優のすがた


「いいの?迷惑じゃない??」


「全然いいよ。なんなら明日仕事休みやから楓とか呼んでみんなで騒ぐか!」



そういうと優はさっそく楓を誘っていた