ーボスッ



ベッドに身を投げ出し、携帯を片手に天井を仰ぐ。



平沢にメール…しようかな…
今日はやめといた方がいいかな…



恋を捨てたつもりでも、ズルイ私は残っていた。なんとかして平沢を励ましたかった。ー…ほんとに、最低な女。



結局、指はボタンを押していた。



『あの…大丈夫?…じゃないよね。
ごめん、私智恵から話聞いてた…』



すぐに返信が返ってくる。
今日は部活を休んだのかな。



『わかってたわ、んなこと。お前嘘つくの下手すぎ。俺は大丈夫だよ。何か、変なことに巻き込んでごめんな。…俺さ、智恵に嫌われたのかな…。』




分かってたのか…気を遣わせたよね…。
智恵は、振った理由ちゃんと言ってなかったんだね…。



『嫌いになったわけじゃないよ。平沢のどこ見て嫌いになるの。あんなに優しかったじゃん。とにかく今日はゆっくり休んで。明日また元気で学校きてよ…?』



今度はなかなか返ってこない。
何かまずいこと言ったかな…。



携帯が光る。



『そっか…。なんか安心した。柴咲のおかげでちょっと元気でたわ。メールくれてありがとな。んじゃ、俺もう寝るから』