「最近、私の記憶が途切れ途切れなんです…。 ふと気づくと意識を失ってて…。 今まで何をしていたか、思い出そうとしてもわからないんです…」 つぐみは話しながら視線を下に落とす。 「それで今日朝起きたら、私の服が泥だらけだったんです… 外に出た記憶なんてないのに…!」 つぐみの目にはうっすらと涙が溢れている。 「私…誰かに狙われてるんでしょうか? 怖くて…どうしたらいいか…」 祐司はハンカチをスッとつぐみの前に差し出し た。 「…すみません…」 つぐみの肩は小刻みに震えている。