そしていよいよガンコな我が子が、


「早く出せ」


モードに入ったようで、陣痛が起こります。


麻酔のせいか、あんまり痛く無かった、最初はね。


しかーし、分娩台の上で昼寝をコクという罰当たりな行為に対する天罰なのか、麻酔が効かないレベルの痛みが!


「ま、麻酔をくれいっ」
「定量打ったから、追加は無理」


麻酔医の非情な一言。


えーっ、ならもっと後に打ってりゃ良かった。


昼頃の陣痛はフライングだったのかよ!


ちっくしょー!


あだだだだだーっ!


「あべしっ! 」


痛いよう、マジでこれは痛い!


いや、麻酔かかってるから半分位だろうけどさ、痛いっての。


「まーだ出てこねーな」


やっと登場した談志。


何だよー、まだ出ないのかよー、早く出て来いよーとばかりに、こっそり自分の手でお腹を押してみたり。
(よい子はマネしないようにねっ)


無駄な努力もむなしく、数時間モンゼツ。