そして憂鬱の材料その2


H君とyちゃん


この二人がまた厄介なんですよ


H君は小柄だけど気が強くてえばりんぼ
よくTに先制攻撃を仕掛けてはつかみ合いに発展するタイプ

yちゃんは活発で気が強いえばりんぼ、Tのランドセルの中身をのぞいたり、筆箱を開けてみたり、肩を触ったり


両方、Tに取っては迷惑に感じる存在


でも相手との体格差を考えると、男子だろうが女子だろうが先に手を出したのが向こうであっても反撃したら最後、体の大きなTが悪い的なシチュエーションに陥りがち


だから我慢する→余計にちょっかいを出す→ストレス溜まる


この繰り返し


で、三上なりにこの二人を分析してみたらある共通点が分かりました


二人とも上の兄弟が特に可愛がられている弟や妹だったのです


家での存在感が薄い分、学校ではっちゃけてストレス発散してるんでしょうね、きっと


兄弟の分け隔ては良くないっすよ


ちなみに二人ともママの怖さレベルは三上以上


そりゃ人にえばりちらしてちょっかいも出すわ


特に1人っ子で忘れ物は優しいバァバに届けてもらえるわ、勉強もそこそこ出来るわ、クラスの中で先生にチャチャを入れるわと目立ってるTが気に入らなくもなりますわな


だから三上はTにこう言いました


『まずH君にやられたらやり返せ、責任は母ちゃんが取ってやる。なんなら決闘して来い、男同士だからな』


『yちゃんには手を出さずにこう言え、人にイジワルばっかりしてると可愛い子もブスになるって、気持ちは顔に出るんだってな。それからyちゃんなんか大嫌いだってデカい声で言え。ガチでこれなら泣かせられる』


目には目を、迷惑なちょっかいにはマジギレを


黙って受け流すなんて子供には出来ないですからね