この時の担当の先生は、1番信頼している人当たりのいい方。


診察するなり


「あ、大丈夫です。これは」
「でも、血が」
「胎盤を作る時に、血が集るんですよ。それで余分な血が排出されるから、出血になってるんですね、流産じゃないです」


えがったー、本当にえがったー。


血の気が多いから、そうなるのね。


かくして、流産もどきの危機は去り、安心してまた仕事に戻り……。


もう、妊婦って本当にシンドい稼業でしょう?


病院にこんなに通うなんて、人生の間そうそう無い経験だし。


そしてまた病院探しを始めなくてはいけなくなり、本やネットでにらめっこ。


でも、近所の二大病院はアウト。


しかし転院先が見つからず、4カ月が経過。


もうヤバい、予約してないとどこも生ませてはくれないぞ!