「でも、本には」
「それはね、痛いのがどうしてもイヤっていうパニック障害の人のケースでね、普通の人はやってないの! 」


嘘つきー、もう本なんか信用しねーよ。


しかも言い方がムカつく、明らかにエネミー扱いじゃん。


「とにかく、紹介状ムダにしないようにね」


バサッと紹介状を投げ出しやがりました、あのオバーちゃん助産師、余計な事を!


「分かりました、ヨソをあたりますっ! 」
「はい、どうもー」


ドクハラで訴えてやろうか、あのヒゲ。


つわりと、怒りでムカムカしつつ病院を後にし、友達と遊びに出かけたワケです。


「ヒデー医者でさー、本当にムカつくよ! 」
「そんな病院止めときなよ、他にいくらでもあるじゃん」
「だよねー」


あれ? 何か寒気がするんですけど、そいでもって吐き気も。


「調子悪いかも、もしかして」
「えっ? 」