柔らかい君



「バイバイ、晴汰また来るね?」

蘭さんに車椅子を押してもらって
私は晴汰の病室から出た。



「晴汰くん、早く目覚めるといいわね」

「はやく、目ぇ覚ましてもらわなきゃ困るよー
あたし達やっと恋人同士になれたってのにさ!」

「そっか…事故にあったの付き合い出した日だっけ?」

「そー、すっごい運悪くない?
ほんっと!ついてなーい!」

「でも、望ちゃんえらいよ」

「え?」



「だって、ずっと晴汰くんから
離れないで好きでい続けてるじゃない?

それってすごく難しいことなのよ?」