柔らかい君



「…晴汰に会った?」

那智はただ突っ立ってるだけだけど
若干、笑ってるようにも見える。

「まだ…」

「…怖い?」

ユメは体を離して心配そうに私を見る。

「わかんない」

「のん、無理しないで

あたし達の前では弱くていいよ」

ユメ…

ユメの目はとても強く私を捉えていた。

「植物状態っていうのは聞いた」

「うん」

「まだ、目が覚めてないのも目を覚まさないのかもしれないっていうのも…

知ってる…」

「…」

「どうしよう…
あたしのせいだ…
あたしが車に気づかなかったから…

晴汰が…晴汰が…」

「のん?」