柔らかい君


「猫さん、大丈夫だよー」

子猫に優しく笑って

温めるように抱きしめながらのんは歩いた。



自分より弱いものがいたら絶対ほっとかないのがのんだ。






「ハル、のんちゃん、ハルのねお父さん
犬猫アレルギーっていう病気があって
お家でワンちゃんも猫さんも飼えないの
ごめんね?」

家に帰ってもお母さんはそう言って僕たちと猫を見た。

「猫さん、すっごい弱ってるね…」

にゃー…

本当だ。
だんだん鳴く声に元気がなくなってきてる。

「おばちゃん…ありがと」

「ううん、いいよ。
はい、これ。きっと猫さんも食べれるよ?」

お母さんは台所からツナ缶を持ってきて僕たちにくれた。

「ありがと!」