柔らかい君



「望、行こーぜ?」

幼なじみの晴汰が今日も私を迎えに来て
家の前にチャリを止めてる。

「待ってよー、急いでるけど時間かかるのー!」

晴汰はそもそも早起きすぎるんだよー
昔っからおじいちゃんくらい早く起きてあたしを起こすのがたぶん晴汰の日課。



「髪なんかなんもしなくていいだろ!」

ズカズカと家に入り込んでくるのも

ノックをしないで部屋に入るのも

ちゃっかりお母さんからご飯もらってるのも

何もかも変わらない。

16年間毎日続く私の生活。