そんな私に奇跡が起きたのは、卒業式。
恭弥が『もう一回やり直せないか』って言ってくれたんだ。
びっくりした。
でも、すごくうれしかった。
幸せだなって思った。
こうしてもう一回付き合うことになった、私と恭弥。
始めは結構うまくいってたと思う。
メールもしてくれたし、会いに来てくれたし。
二人でいっぱいいろんなことを話た。
『ハルが俺と別れていろんな人と付き合ってるのきいて、すごく妬いた』って、言ってくれたときはもう死んでもいいなぁって本気で思った。
『好きだから』って恭弥の言葉が、どんなに嬉しかったか。
『ハル』って呼んでもらえることがどれだけ、私を幸せにしていたか。
きっと恭弥は知らないんだよね?
メールが来るのが待ち遠しくて、ケータイを握りしめていたこととか。
電話をかけるかかけまいかって何時間も悩んだこととか。
全部、恭弥には届かなかったんだよね。
