あやを公園のベンチまで抱き抱え寝かせた。


あやは熱のせいか、眠っている。


「…んっ…」


また寝言か。


あやは顔全体が火照っている。


そっと自分の手であやの額に触れる。


すごい熱い…

こいつ…弱いのに無理しすぎ。


俺は鞄の中から青いタオルを取りだし水で濡らしてあやの額に乗せた。



これで少しはましになるだろ。



あやのサラサラの髪をそっと撫でる。



「…ひろ…」


そっとあやが俺の名前を囁く。