不器用な恋愛

「あや…」


ひろはいつもの私と違って
びっくりしている。


「変…かな?」


どきどきしながら返答を待つ。


「いーんじゃね?」


冷たくそう言った。


それだけなの?


着付けに1時間もかかったのに。


ぞうりも痛いよ。


似合ってるって一言でもいいんだよ?



ひろの冷たい態度に泣きそうになった。


ひろははや歩きしてさっさと行ってしまった。


「ひろ…久しぶり!」


沈黙が嫌で思いきって話しかけた。


「ああ。」