ひろはまた優しく笑い私の頭を撫でた。


「あやいないとつまんないし意味ないんだよ。だから泣くな。」


泣き顔をぐしゃぐしゃにしながらひろの顔を見る私。


そんないつもの意地悪なひろとは違い
優しい表情を見ていたら早く気持ちを
伝えたくなった。


「あや目覚めたし帰るか。」


帰る?


「って家に?」


「普通そっちだろ。」


やだ…!


どうしても海で言いたい。


気づいたら私は大きな声で叫んでいた。