何度でも


遠足が終わり、ご飯を作るのに使ったなべや食器を学校でもう一度洗う。

それを手伝っていた私は、もうひとりいた女の子小野伊織(おの いおり)ちゃんと恋バナをしていた。

好きな人誰?ときかれたので

「実は、隼人が好きなんだ。」

「えー!ほんと!?かっこいいもんね~!」

「伊織ちゃんは?」

「私は、蓮が好きなんだ!」

「えっ?どっちの?」

私の学年には、蓮が二人いる。

一人は、七海蓮(ななみ れん)。少し、いやだいぶ女っぽい。
仕草などいろいろ。なので、モテない。

もう一人は、熊野蓮(くまの れん)
こっちは、男っぽくてかっこいい。運動もできて面白いので
すっごくモテる。

「えっと…七海のほう……。」

「えっ!?そーなんだ!」

という話をして、よくある約束をした。

「絶対誰にも言わないでね!」