「おはよう蒼。……って、なんか笑ってる。いいことあったの?」



そう、ゆっくりと眠くなるようなトーンで話すそら。


アーモンド形の目をくりくりさせて笑いかけるそらに、鼓動が早まった。




「……まーな」



良いことと言っても、そらに会えたことなのだが。

それは口に出さず、代わりにその濡れてるのかと思う程の綺麗な黒髪をポンポンとしてやった。





と、その時だった。