『だから、遥香は正真正銘私の子供です。』
ということは、電話の相手はお母さん?!
もしかして…おばあちゃん…
「麻耶!いい加減に…」
おばあちゃんが言いかけると同時に私は受話器を奪った。
「遥香?! 何を!」
「お母さん?!お母さんなの?!私…」
言いかけた所で切れた。
ううん、切られた。
私は悲しくなった。
実の親にまで捨てられたの…?
たぶんおばあちゃんは何か理由があって私に嘘をついたんだ。
そんなことはわかるけど、嘘なんてついて欲しくなかった。
例え傷ついても、本当のことを教えて欲しかった。