しばらく後、おばあちゃんが私の部屋にやって来た。そして、

「……騙していてごめんなさい。」

と、謝った。

「………いいよ。」

「…恨んでいないのかい?」

「全然。本当の事知ってたらたぶん、生きていけなかった。」

実際恨んでた。
でも、騙された事よりも、捨てられたということがもっと辛かった。
今は恨みよりも、どうして私が捨てられたのかを知りたかった。