夕飯のとき、おばあちゃんが話しかけてきた。

「遥香。…」

心配そうに私を見るおばあちゃんに、私は素っ気なく答えた。

「何」

その声がよほど低く、怖かったんだろう。
おばあちゃんはビクッと震えた。

「怒っているかい?」

「!…」

そのひとことで、私の何かが切れた。

言い返そうとも思わなかった。
まさか、そんなことを言うとは思わなかった。