「ねえ、昨日電話した時何で出なかったの?」
雅が耳打ちした。
「きっと、その夢の中でエイミー姉さんに甘えていたのね?」
雅がウインクをした。
『ウチの兄知らない?』
私はそっと携帯を開けて雅のメールを確認した。
「兄貴のことありがとうね。兄貴ったら子供の頃、フェンシングの師匠と約束したらしいんだ。だからエイミーに電話したの」
雅は私の耳元で囁いた。
「何でも、貴女の二十歳の誕生日の前日にフェンシングの試合を頼まれたとか言っていたけど、きっと恋人のことが心配だったのね」
「えっ、あの人に恋人がいたの?」
「何言ってるの。兄貴の恋人は貴女でしょ」
「えっ!?」
雅の一言で私は固まった。
「兄貴はずっと貴女だけを見ていた。貴女のお父様との約束だと言って、見守り続けてた」
雅の言葉が心の奥を刺激する。
次の瞬間。
プツリと糸が切れたように、恋しい想いが噴き出した。
私は彼に逢いたくてウズウズ始めた。
でも雅はサプライズでプレゼントを用意していた。
それは彼だった。
「私……大好きだった。でも今までその想いを押さえて来たの。封印してきたの」
私は遂に告白していた。
「解ってる。貴女は記憶喪失だった。でも、二十歳の誕生日の前日に取り戻すことが出来るって言われていたんだ。だから彼処に居たんだよ」
「私って記憶喪失だったの? だから貴方のこともパパのことも忘れていたの?」
「そうだよ。だからこの日を待っていたんだ。今すぐ、この場で結婚しよう。もうこれ以上待てない」
彼はそう言いながら、皆の前で私の唇を奪った。
「人前結婚式って言うんだって。此処に居る全員皆が証人だ」
「兄貴おめでとう。やっと想いが叶ったね」
雅はそう言いながら泣いていた。
家に着いた時はもう大分遅かった。
でも母は、私達二人を待っていてくれた。
テーブルの上には手作りウェディングケーキがあった。
(結婚するって解っていたの?)
母の気遣いが嬉しくて私は泣いていた。
「お母さん。私いい子じゃなかったね。こんな我が儘娘が、彼と結婚しても良いのかな?」
「ううん、貴女は最高の子供よ。昨日貴方が突然現れて、主人との約束を果たすって言われて嬉しかったの。これからも娘の支えに……」
母は彼の手を握り締めた。
雅が耳打ちした。
「きっと、その夢の中でエイミー姉さんに甘えていたのね?」
雅がウインクをした。
『ウチの兄知らない?』
私はそっと携帯を開けて雅のメールを確認した。
「兄貴のことありがとうね。兄貴ったら子供の頃、フェンシングの師匠と約束したらしいんだ。だからエイミーに電話したの」
雅は私の耳元で囁いた。
「何でも、貴女の二十歳の誕生日の前日にフェンシングの試合を頼まれたとか言っていたけど、きっと恋人のことが心配だったのね」
「えっ、あの人に恋人がいたの?」
「何言ってるの。兄貴の恋人は貴女でしょ」
「えっ!?」
雅の一言で私は固まった。
「兄貴はずっと貴女だけを見ていた。貴女のお父様との約束だと言って、見守り続けてた」
雅の言葉が心の奥を刺激する。
次の瞬間。
プツリと糸が切れたように、恋しい想いが噴き出した。
私は彼に逢いたくてウズウズ始めた。
でも雅はサプライズでプレゼントを用意していた。
それは彼だった。
「私……大好きだった。でも今までその想いを押さえて来たの。封印してきたの」
私は遂に告白していた。
「解ってる。貴女は記憶喪失だった。でも、二十歳の誕生日の前日に取り戻すことが出来るって言われていたんだ。だから彼処に居たんだよ」
「私って記憶喪失だったの? だから貴方のこともパパのことも忘れていたの?」
「そうだよ。だからこの日を待っていたんだ。今すぐ、この場で結婚しよう。もうこれ以上待てない」
彼はそう言いながら、皆の前で私の唇を奪った。
「人前結婚式って言うんだって。此処に居る全員皆が証人だ」
「兄貴おめでとう。やっと想いが叶ったね」
雅はそう言いながら泣いていた。
家に着いた時はもう大分遅かった。
でも母は、私達二人を待っていてくれた。
テーブルの上には手作りウェディングケーキがあった。
(結婚するって解っていたの?)
母の気遣いが嬉しくて私は泣いていた。
「お母さん。私いい子じゃなかったね。こんな我が儘娘が、彼と結婚しても良いのかな?」
「ううん、貴女は最高の子供よ。昨日貴方が突然現れて、主人との約束を果たすって言われて嬉しかったの。これからも娘の支えに……」
母は彼の手を握り締めた。


