悪名高きキャプテンバッド。
それがこの船の最高実力者。
『神出鬼没。
その言葉はこの海賊の為にある』
そうパパが言っていた。
世界一凶悪な海賊。
キャプテンバッド。
(きっとこの船の何処かに隠れていて、私達を見張っている)
私はそう思っていた。
でもキャプテンバッドは、二十世紀前半に死亡していた筈だった。
(って言う事は、チビの言う通り幽霊船なのか?)
死してなお、暗黒の海を漂い続けるキャプテンバット。
彼の愛船は幽霊船となり、彼の御霊と航海しているのだろう。
それがきっとこの船で、私な感じている恐怖の全てなのだろう。
パパからキャプテンバッドの戦い方を聞いたことがあった。
(思い出した……。確か数を少なく見せかけて、油断した隙に一気に攻撃を仕掛ける。んだった。そうか!? だから隠れて私達を見張っているのか?)
私は一人で震え上がっていた。
「もうこうなったら仕方ない!」
私は覚悟を決めた。
キャプテンバッドの遺体探しから始める事にして、船長室から捜索を開始した。
でも何処にもそんな物はなかった。
船内の奥の奥にも骸骨はなかった。
やはり幽霊船なのだろうか?
「やっぱり幽霊船かな?」
私はチビに声をかけた。
でも幾ら待っても返事が無かった。
私は心配になって、チビを見た。
でもチビはそんなことはお構いなしで又眠っていた。
チビを抱いて船底をもう一度捜索する。
外では舵柄が不気味な音を出していた。
(みんな何処へ行ったのだろう?)
後甲板下のキャプテンバッドの寝室ももぬけの殻だった。
さっき見た武器弾薬庫にも誰もいなかった。
(武器も無いなんて海賊船らしくないな。みんな一緒に海に消えたとか? だったら嬉しい)
それでも私はキャプテンバッドの船長室を隈無く探していた。
その時、ベッドの下に唯一残された太刀を見つけ出した。
恐る恐る私は太刀を手にする。
この太刀は大勢の血を吸って来た筈だった。
だから自然に身構えた。
(凄い太刀!流石大海賊キャプテンバッド)
そう思いながらもその太刀を構えてみた。
(様になってる?)
自画自賛だけど、私はしきりと関心していた。
(何故?)
ふと疑問に思った。
それがこの船の最高実力者。
『神出鬼没。
その言葉はこの海賊の為にある』
そうパパが言っていた。
世界一凶悪な海賊。
キャプテンバッド。
(きっとこの船の何処かに隠れていて、私達を見張っている)
私はそう思っていた。
でもキャプテンバッドは、二十世紀前半に死亡していた筈だった。
(って言う事は、チビの言う通り幽霊船なのか?)
死してなお、暗黒の海を漂い続けるキャプテンバット。
彼の愛船は幽霊船となり、彼の御霊と航海しているのだろう。
それがきっとこの船で、私な感じている恐怖の全てなのだろう。
パパからキャプテンバッドの戦い方を聞いたことがあった。
(思い出した……。確か数を少なく見せかけて、油断した隙に一気に攻撃を仕掛ける。んだった。そうか!? だから隠れて私達を見張っているのか?)
私は一人で震え上がっていた。
「もうこうなったら仕方ない!」
私は覚悟を決めた。
キャプテンバッドの遺体探しから始める事にして、船長室から捜索を開始した。
でも何処にもそんな物はなかった。
船内の奥の奥にも骸骨はなかった。
やはり幽霊船なのだろうか?
「やっぱり幽霊船かな?」
私はチビに声をかけた。
でも幾ら待っても返事が無かった。
私は心配になって、チビを見た。
でもチビはそんなことはお構いなしで又眠っていた。
チビを抱いて船底をもう一度捜索する。
外では舵柄が不気味な音を出していた。
(みんな何処へ行ったのだろう?)
後甲板下のキャプテンバッドの寝室ももぬけの殻だった。
さっき見た武器弾薬庫にも誰もいなかった。
(武器も無いなんて海賊船らしくないな。みんな一緒に海に消えたとか? だったら嬉しい)
それでも私はキャプテンバッドの船長室を隈無く探していた。
その時、ベッドの下に唯一残された太刀を見つけ出した。
恐る恐る私は太刀を手にする。
この太刀は大勢の血を吸って来た筈だった。
だから自然に身構えた。
(凄い太刀!流石大海賊キャプテンバッド)
そう思いながらもその太刀を構えてみた。
(様になってる?)
自画自賛だけど、私はしきりと関心していた。
(何故?)
ふと疑問に思った。


