君を想うと辛くなる。

─────────────
──────────
──────


「芙佳てさぁ…バカだよね 」


帰り道二人で歩いていると、


空を見上げたまま菜緒ちゃんが突然言った。


「…バカじゃないもん。

成績はいいほうだよ?」


いつも学年でも15位以内に入ってるし。


「…成績じゃなくて、高嶋のことだよ。

好きな人がいる人を6年間もよく好きでいられるね…」


私には無理だわ。と菜緒ちゃんが言った。


菜緒ちゃんには、


私が高嶋くん のことが好きって話してある。


だって親友だから。


「うん…でも、見てるだけでも私は幸せだから… 」


私は微笑みながら菜緒ちゃんにそう言った。


「芙佳がいいなら別にいいけどさ…、1つ聞いていい?」


「うん?」


真面目な顔した菜緒ちゃんが私の方を見て……


「ずっと前から気になってたんだけど、芙佳の言う




…高嶋の好きな人って誰?」