君を想うと辛くなる。


菜緒ちゃんとは、中1の時に同じクラスで仲良くなった。


頼りになる、私のお姉ちゃん的存在。


今も私が起きるのを待っててくれてた。


でも、


「ふぁぁ…、ねぇ菜緒ちゃん。」


「…何?」


「…あと1時間寝てもいい?」


「はぁ…、芙佳のバカ。

別にいいけど私は帰るからね」


ため息をつき、呆れた表情で言う菜緒ちゃん。


「…バカじゃないもん…」


「じゃあ、私帰るからね 」


そう言ってドアに向かう菜緒ちゃん。


ガタッ


「ま、待って!やっぱり私も帰るから!」


菜緒ちゃんが本当に帰ろうとするから、


私は慌てて立ち上がる。


だって、一人で帰るの嫌だ寂しい。