茉奈さんはきょとんとしてる
そこで人がぞろぞろ来た
水希も来た
茉奈さんも打つ人が来たみたい
「じゃあね」
と言って行ってしまった
ぼーっと茉奈さんの後ろ姿を見てると
「お~い、志温くん?」
水希がオレの後ろに並ぶ
その後も水希は何かを話しているけど
オレにはほとんど聞こえてなかった
「志温?おまえなんかさっきから変だぞ」
「ああ・・」
言葉を濁していると
「なんかあるなら話せよ」
オレはさっきまでの経緯を話した
茉奈さんと話したこと
茉奈さんに褒めてもらったのが
嬉しかったこと
茉奈さんがいなくなったら
心がなぜかさびしくなったこと
オレの話を聞いて水希はうなずく
どうやらひとつの結論に達したらしい
「志温」
「?」
「おまえそれは恋だぞ」
「は?」
恋?こい?コイ?
「どーゆーことだよ、それ」
「だから恋だって言ってんの
オレも舞子のとき同じ感じだった」
