てーぶるてにすっ!

わかってる!わかってた!

 井口と茉奈さんが両想いっぽい
 ことだって!

 あの二人とオレが目指してるものが
 違うことだって・・・!

 全部わかってたさ
 
 でも諦められなかった・・!

 好きって気持ちはオレには
 わからねぇ!

 「--だ!-くだ!」

 「奥田っ!」

 ん?今声が・・

 「奥田?奥田っ!奥田っっ!!」

 桜吹さんだ
 
 オレにすがりついてる

 「どうして・・?」

 「奥田に用があって坂上と話
  終わるの待ってたら坂上、
  怒って出てきて・・『志温に
  用かよ、待たせて悪かったな』
  とだけ言って出てったの」

 桜吹さんは悲しそうな顔だ

 「奥田苦しそうな顔でブツブツ
  言ってた。私なかなか入れずに
  待ってたの。そしたらいきなり
  奥田倒れて・・焦っちゃった。
  起きて良かったぁ」

 優しい笑顔でほほえむ桜吹さん

 「心配してくれてありがとう。
  桜吹さん」
  
 「い、いやお礼は別に・・」

 やっぱり焦ってる

 「奥田熱あるし、ほ、保健室
  行こう」

 「うん」