「お前も成長したなあ。前フるときな
んて『うぜえついてくんなっ』だっ
たもんなあ」
そう言ってくれる水希に返す
「水希が告白するやつがみんな勇気
もって言ってるってことを教えて
くれたからだよ」
「ああ」
歩いてると帰り道に同じクラスの
桜吹ことせさんがいた
「あっ桜吹さん」
「ああああい、いやと、友達を
待ってたらぐ、偶然聞こえちゃって
べべべべべつに悪気があったわけじゃ
ないんだよ。ででででも気になって
あの話ほ、本当なの?」
「あの話?」
「お、奥田にすすす好きな人がいるって
こと」
「ああほんとだよ」
笑って答える
「へ、へえ。でででも奥田に好きな人
いたってどうだっていいし!じゃ、
じゃね」
と言って走り去ってしまった
「あれ?桜吹さん友達待ってたんじゃ」
「にしてもお前モテすぎ」
「え?桜吹さんとはそんなんじゃねえ
よ」
「そしてプラス鈍感」
