「こら!やめなさい!」

清水咲子、28歳。

職業、塾受付。

ただいま、塾講師で大学生の花房燈次に、いわゆる壁ドンされてます。

「やだ。咲子さんいつになったら俺と付き合ってくれるの?」
「ありえない。大学生となんか付き合いません。」

顔の横に伸びる花房君の両腕からはいいオトコの匂いがした。

でも私は怯まない。

相手は20歳、8歳下!

しかも大学生!

花房君を睨みつけて威嚇した。

「っ…その顔ズルいよ…」

花房君の手が引いた。

しょんぼりしてる姿が可愛いけど、でも、恋愛はしない。

年下なんてありえない。

サラサラの黒髪にハッキリした目元。

整った鼻筋にぷっくりした唇。

女の子でもいけそうな可愛い顔。

これまたいわゆるイケメンって奴だ。