久しぶりにヤスのことで頭がいっぱいだった。

男女の関係にはなれなかったけど、それ以上に友達になれるかなって思ってたのに。

でも、困らせてばっかりだなー。

友達失格。

ちょっと落ち込んじゃった。

「ただいま…」

玄関には蓮水さんの靴が目に入ったけど、今日はゲームで遊ぶ気分じゃなかった。

蓮水さんのことでヤスとも、友達とも中途半端になってるのに…

でも、あたしの蓮水さんに対する気持ちも中途半端だった。

お兄ちゃんみたいに優しくて、ゲームのこと、教えてくれて。

もう一人のお兄ちゃんって感じで。

それ以上に思えるのかな?

ヤスの時みたいに、独り占めしたいって気持ち、あるのかなぁ…

そんなことを考えながら自分の部屋のベッドに突っ伏した。

あたし、蓮水さんのことどう思ってるんだろう…

コンコン

考えてると、ドアをノックされた。

ゆっくりとドアが開いて、そこには蓮水さんが居た。

あたしはドアへと近づいた。