「仕事してるセルヴァンは
 すごいけど・・・
 どこか遠く行っちゃうみたいで
 淋しいよ。
 あたしだけが、
 一緒に居られるって
 はしゃいで子供みたいで、
 でもセルヴァンには、
 姫様って距離取られるし・・・
 そんなんやだぁ・・・
 やだよ!!!!」
涙も言葉も止まらない。
必死に握った拳を膝の上に置いて
・・・なんとか息を継いで続ける
「だから・・・もう王女やめる。
 この国はお母さんと
 おねぇちゃんがいたらいいの
 おねぇちゃんが子供産めば
 後継ぎも出来るし
 それまではお母さんが
 頑張ればいいの!」
あたしは、泣きながら
セルヴァンを見る。
セルヴァンはこちらに正対してくれてる
・・・でも表情はもう涙で見えない。