あたしはあの夜、どんな顔で待っていたんだろう。 どんな表情してたんだろう。 きっとニヤニヤしてたんだろうな。 メールが来るってことが、嬉しくてしょうがなかった。 待ち遠しくて仕方がなかった。 何時になったら来るのかな、とか。 どんな文章なのかな、とか。 メールしてるときに話題がつきないように、話したいことを考えた。 何が好きなのかな、とか。 誕生日はいつなのかな、とか。 探せば探すほど、聞きたいことは沢山出てきた。 でも、どんなに待っても 澤村からのメールは届かなかった。 .