私がこの奏学園に入学した理由。それは約半年前にさかのぼる。
「別に高校なんてどこでもいいじゃん!今更何父親ぶってんだよ!とにかくもう奏学園に決めたから!」
「お前は澪田家の長女である自覚はないのか!」
お父さんと進路、つまり入学先の高校について言い争っていた。
私の家は代々続く和菓子屋で日本でもかなり有名なほうだ。
お父さんは男の子供が授からなかった代わりに長女である私に後を継がせたいようで、小さい頃からまるで男のように育てられた。
そんなこんなで私はお父さんを(いや、お父さんと呼べるかも怪しいが)酷く恨んでいる。
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。明はもう高校生なんだから自分の道は自分で決めさせてあげないと。ね?」
お母さんが仲裁に入ってくれた。
お母さんは一般の家庭で育ったため頭の固いお父さんとは正反対だ。
「勝手にしろ。その代わり今まで通り男のように振る舞い家を継ぐために必要な知識と資格が取れない場合は私が決めた高校に転校してもらう。分かったな!」
気が重くなる台詞を言ってバタンとお父さんは部屋を出た。
「別に高校なんてどこでもいいじゃん!今更何父親ぶってんだよ!とにかくもう奏学園に決めたから!」
「お前は澪田家の長女である自覚はないのか!」
お父さんと進路、つまり入学先の高校について言い争っていた。
私の家は代々続く和菓子屋で日本でもかなり有名なほうだ。
お父さんは男の子供が授からなかった代わりに長女である私に後を継がせたいようで、小さい頃からまるで男のように育てられた。
そんなこんなで私はお父さんを(いや、お父さんと呼べるかも怪しいが)酷く恨んでいる。
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。明はもう高校生なんだから自分の道は自分で決めさせてあげないと。ね?」
お母さんが仲裁に入ってくれた。
お母さんは一般の家庭で育ったため頭の固いお父さんとは正反対だ。
「勝手にしろ。その代わり今まで通り男のように振る舞い家を継ぐために必要な知識と資格が取れない場合は私が決めた高校に転校してもらう。分かったな!」
気が重くなる台詞を言ってバタンとお父さんは部屋を出た。