素直に謝れなかった

唯一の二人の写真を見てたら涙が溢れて

本当は一緒にいたかった

そうつぶやく


素直に伝えられなかった

唯一の二人の写真を見てたら会いたくて

本当は離れたくなかった

そうつぶやいた


今更遅いなんてわかってる

独りよがりの恋だとわかってた

それでもあたしには

あなたが必要だった


新宿駅中央改札前

よく待ち合わせをしたね

初めてあなたにあった日も

今日みたいな

雨上がりの風通りのいい

星の綺麗な夜だった


恥ずかしさのあまり

目を合わせられない私に

君は冷たいコーヒーを渡してくれたんだっけ


「大丈夫?具合悪い?」

そうあなたは心配そうな顔で

私の頭を撫でてくれたんだ


苦手だった人ごみで

あなたは私の手を握り

驚いた顔した私は

あなたの真っ赤になる耳を見て

ホッとしたんだ


二人で初めて食べた

パンケーキは私がリクエストして

女の子ばっかりの店で

あなたは少し照れながら子供の頃の話や

育ってきた故郷の話

仕事の話

いっぱいいっぱいしてくれたんだよね


あなたの笑う顔に

すごく惹かれたのを

今でも鮮明に覚えてる


帰り際握ってくれた手が離れると

悲しくて寂しくて泣いちゃった私を

ギュって抱きしめてくれたんだよね


あなたの優しさが

痛いほど伝わって

あなたの優しい声に

安心を覚えたんだよね


「大事にするから」

あなたの言葉を信じて

「守っていくから」

あなたの強さに惹かれて

私の夏が始まったんだよ


あれから何度の夏を迎えたのかな

あなたと過ごした春夏秋冬が

脳裏に焼き付いて離れないんだ


大好きと伝えたかった

他の人を見ないで、そう伝えたかった

あと少し私に勇気があれば

隣であなたは笑っていてくれたのかな?