心のピースが壊れやすいこと
壊れたピースを埋めるのは難しいこと

わかってたの

心のピースは
いつまでも埋まらないこと



負けてしまいそうな毎日から
背中を教えてくれたのは
あなたが作った歌詞で歌で…

会社の行き帰りは
決まって満員電車
窓際は私の所定の位置

窓に映るあたしは
疲れきった20代で
恋もしてなければ
流行りの洋服に
くたびれたパンプス
書類の入った大きな鞄

すごい寂しい塊みたいで
隙だらけの抜け殻みたいで
また少しだけ虚しくて
胸の奥がチクリとしてた

耳にあなたの音を流せば
チクリとしてた胸に絆創膏が貼られ
笑顔が消えた顔から
少しだけ上を向いて
笑顔で歩き出せた


目まぐるしく流れる時間に
足に重りをつけてるみたいで
そんな自分に
居心地の良さすら感じてた

ダメになりそうな時も
泣いて崩れ落ちた夜も
寂しさに黄昏た日も

“頑張れ”
背中を押してくれたのは
あなただったの

あなたにとったら
たった一つのカケラでも
あたしにとったら
代わりのないカケラだから


いつかこの心に
空いたピースが
ぴたりと、ハマる時
あなたの音が傍に
いてくれたらいいな…


いつかあなたからの“頑張れ”が
あたしからの“ありがとう”に
変わる日まであたしは
少しずつ
前を向いて
重い足を引きずりながら
ピースを探しに行くよ