「椎乃ちゃん。」


「椎乃。」


「うん。」


私は、しゃがみこんで、
手に持っていた花束を、梨乃ちゃんのお墓におく。


そして、私が立ち上がると、みんなで手を合わせる。


「椎乃。
話したいことがあるんだけど。」


きょうくんに、急にそういわれた。