梨乃ちゃんが死んでから、約半年。 高校卒業のときがきた。 「椎乃。」 「きょうくん。」 「もう卒業なんだな。」 「そうだね。」 「梨乃と一緒に卒業したかった。」 「私だってそうだよ。 でも、きっと梨乃ちゃんは近くにいる。 そう信じてる。 私は梨乃ちゃんと卒業する。」