お母さんは、そういって、 大きな鞄に、服などを詰め始めた。 そして、それが終わると、私の方を見た。 「車まで、歩ける?」 「……うん。……大丈夫。」 お母さんは、鞄を持って車に乗った。 私も、あとに続いて乗る。 車は動き始めた。