「あのっ、連絡先教えてもらえませんか?」 胸の鼓動が早くなった。 その音が身体中に響いてくる。 そして、そのことがばれてしまうんじゃないかと思うと余計動きが早くなる気がした。 すごくドキドキしていて顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。 下に向けた顔を少しだけ上げ、目だけで彼の表情を伺ってみると、目の前にいる彼はびっくりして目を大きく見開いていた。 その姿が目に映り、思わず下を向いてしまった。