……私が貸したいな。


こんな機会二度とないかもしれない。
勇気を出さなきゃ……


「あの……もしよかったら私のこれ使う?」


と私の一番お気に入りのピンクのシャーペンを差し出した。


「えっ借りていいの?ありがとな」


と私の大好きな笑顔を見せてくれた。



ドキドキして顔が熱くて。
うれしくて頬も緩んできて、笑顔でいえいえと答えた。